古文
幼い兄弟と迷子の犬
13回解答
簡単
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古文
幼い兄弟と迷子の犬
13回解答
簡単
白犬《しろいぬ》ポチ
[1] 太郎といふ童《わらは》、弟の次郎と、野原にて遊びはべりき。日はうららかに、蝶は菜の花に戯るる、いと長閑《のどか》なる日なり。二人が鞠《まり》を追ひて、林の奥へ分け入りけるに、①道のほとりに、小さき白犬の、悲しげに鳴くを見つけたり。
[2] 次郎、「あな、愛敬《あいぎやう》づける犬かな。飼ひ主とはぐれたるにや」とて、その頭を撫づれば、犬、(ア)いとうれしげに尻尾を振る。太郎、持たりける干し飯《いひ》を少し取りて与ふれば、犬、夢中にてこれを食らふ。よほどに飢ゑて見え(イ)しかば、二人、いと不憫《ふびん》に思ひけり。
[3] 「この犬を、家に連れ帰りて飼はばや」と次郎は言ひたれど、太郎、「②父上も母上も、犬は好かぬとて、許したまふまじ」と首を振る。されど、このまま捨て置くも、あまりに心苦し。二人、顔を見合はせて、しばし途方に暮れはべりき。
[4] その時、林の向かひより、「ポチや、ポチや」と呼ぶ声すなり。白犬、その声を聞くや、耳を立て、声のする方へ一目散に走り出だす。やがて、旅姿の男現れて、犬を固く抱きしめ、「ああ、心配せしに。よう無事でありける」と涙ぐむ。男、太郎と次郎に気づきて、「この子を見つけて下さりしか。③かたじけなきこと。これは心ばかりの謝礼なり」とて、懐《ふところ》より菓子を取りて、二人に与へたまひけるとぞ。
【物語の要約】
傍線部①「道のほとりに、小さき白犬の、悲しげに鳴く」とあるが、犬が悲しげに鳴いていたのはなぜか。本文全体の内容から判断して、最も適当なものを、次の中から一つ選べ。
傍線部②「父上も母上も、犬は好かぬとて、許したまふまじ」と太郎が言ったことから、兄弟が直面したジレンマ(板挟みの状態)とはどのようなものか。その説明として最も適当なものを、次の中から一つ選べ。
傍線部③「かたじけなき」のこの文脈における意味として、最も近いものを次の中から一つ選べ。
白犬《しろいぬ》ポチ
[1] 太郎といふ童《わらは》、弟の次郎と、野原にて遊びはべりき。日はうららかに、蝶は菜の花に戯るる、いと長閑《のどか》なる日なり。二人が鞠《まり》を追ひて、林の奥へ分け入りけるに、①道のほとりに、小さき白犬の、悲しげに鳴くを見つけたり。
[2] 次郎、「あな、愛敬《あいぎやう》づける犬かな。飼ひ主とはぐれたるにや」とて、その頭を撫づれば、犬、(ア)いとうれしげに尻尾を振る。太郎、持たりける干し飯《いひ》を少し取りて与ふれば、犬、夢中にてこれを食らふ。よほどに飢ゑて見え(イ)しかば、二人、いと不憫《ふびん》に思ひけり。
[3] 「この犬を、家に連れ帰りて飼はばや」と次郎は言ひたれど、太郎、「②父上も母上も、犬は好かぬとて、許したまふまじ」と首を振る。されど、このまま捨て置くも、あまりに心苦し。二人、顔を見合はせて、しばし途方に暮れはべりき。
[4] その時、林の向かひより、「ポチや、ポチや」と呼ぶ声すなり。白犬、その声を聞くや、耳を立て、声のする方へ一目散に走り出だす。やがて、旅姿の男現れて、犬を固く抱きしめ、「ああ、心配せしに。よう無事でありける」と涙ぐむ。男、太郎と次郎に気づきて、「この子を見つけて下さりしか。③かたじけなきこと。これは心ばかりの謝礼なり」とて、懐《ふところ》より菓子を取りて、二人に与へたまひけるとぞ。
【物語の要約】
傍線部①「道のほとりに、小さき白犬の、悲しげに鳴く」とあるが、犬が悲しげに鳴いていたのはなぜか。本文全体の内容から判断して、最も適当なものを、次の中から一つ選べ。
傍線部②「父上も母上も、犬は好かぬとて、許したまふまじ」と太郎が言ったことから、兄弟が直面したジレンマ(板挟みの状態)とはどのようなものか。その説明として最も適当なものを、次の中から一つ選べ。
傍線部③「かたじけなき」のこの文脈における意味として、最も近いものを次の中から一つ選べ。