漢文 原文
[1] 昔、魯有レ農夫。其人為人篤実、不レ営二私利一。一日、耕レ田於野、得二黄金一。農夫不レ喜。曰、「此非レ我物。将レ何為レ之。」
[2] 乃坐二道傍一、以待二其主一。日暮、有一商人過。見レ農夫問曰、「子待レ誰。」農夫挙レ金示レ之。商人見レ金、貪心忽起、遂言、「是吾物也。」農夫不レ疑、即与レ之。
[3] 商人得レ金而走。未レ行レ遠、其袋自破、金復墜レ地。商人不レ覚。農夫見レ之、追而還レ之。商人乃大慚、叩頭謝罪。
書き下し文
[1] 昔、魯に農夫有り。其の人と為り篤実にして、私利を営まず。一日、野に田を耕し、黄金を得たり。農夫喜ばず。曰はく、「此れ我が物に非ず。将に之を何為れぞ。」と。
[2] 乃ち道傍に坐し、以て其の主を待つ。日暮れ、一商人過ぐ。農夫を見て問ひて曰はく、「子誰を待つか。」と。農夫金を挙げて之に示す。商人金を見て、貪心忽ち起り、遂に言ふ、「是れ吾が物なり。」と。農夫疑はず、即ち之を与ふ。
[3] 商人金を得て走る。未だ遠くに行かざるに、其の袋自ら破れ、金復た地に墜つ。商人覚えず。農夫之を見て、追ひて之を還す。商人乃ち大いに慚ぢ、叩頭して謝罪す。
【注1】篤実(とくじつ):誠実で情が厚いこと。
【注2】営む(いとなむ):ここでは、熱心に追い求めること。
【注3】貪心(たんしん):欲深い心。
【注4】慚づ(はづ):恥ずかしく思う。
傍線部「此非我物」の書き下し文と意味の組合せとして最も適切なものを一つ選べ。
傍線部「将何為之」について、農夫の心情を説明したものとして最も適切なものを一つ選べ。
商人が最後に「大いに慚ぢ、叩頭して謝罪」したのはなぜか。その理由として最も適切なものを一つ選べ。
本文の内容に基づき、群I(人物)と群II(その人物の性格や行動)の最も適切な組合せを一つ選べ。
群I(人物)
群II(性格や行動)
漢文 原文
[1] 昔、魯有レ農夫。其人為人篤実、不レ営二私利一。一日、耕レ田於野、得二黄金一。農夫不レ喜。曰、「此非レ我物。将レ何為レ之。」
[2] 乃坐二道傍一、以待二其主一。日暮、有一商人過。見レ農夫問曰、「子待レ誰。」農夫挙レ金示レ之。商人見レ金、貪心忽起、遂言、「是吾物也。」農夫不レ疑、即与レ之。
[3] 商人得レ金而走。未レ行レ遠、其袋自破、金復墜レ地。商人不レ覚。農夫見レ之、追而還レ之。商人乃大慚、叩頭謝罪。
書き下し文
[1] 昔、魯に農夫有り。其の人と為り篤実にして、私利を営まず。一日、野に田を耕し、黄金を得たり。農夫喜ばず。曰はく、「此れ我が物に非ず。将に之を何為れぞ。」と。
[2] 乃ち道傍に坐し、以て其の主を待つ。日暮れ、一商人過ぐ。農夫を見て問ひて曰はく、「子誰を待つか。」と。農夫金を挙げて之に示す。商人金を見て、貪心忽ち起り、遂に言ふ、「是れ吾が物なり。」と。農夫疑はず、即ち之を与ふ。
[3] 商人金を得て走る。未だ遠くに行かざるに、其の袋自ら破れ、金復た地に墜つ。商人覚えず。農夫之を見て、追ひて之を還す。商人乃ち大いに慚ぢ、叩頭して謝罪す。
【注1】篤実(とくじつ):誠実で情が厚いこと。
【注2】営む(いとなむ):ここでは、熱心に追い求めること。
【注3】貪心(たんしん):欲深い心。
【注4】慚づ(はづ):恥ずかしく思う。
傍線部「此非我物」の書き下し文と意味の組合せとして最も適切なものを一つ選べ。
傍線部「将何為之」について、農夫の心情を説明したものとして最も適切なものを一つ選べ。
商人が最後に「大いに慚ぢ、叩頭して謝罪」したのはなぜか。その理由として最も適切なものを一つ選べ。
本文の内容に基づき、群I(人物)と群II(その人物の性格や行動)の最も適切な組合せを一つ選べ。
群I(人物)
群II(性格や行動)