漢文 原文
[1] 昔、趙王得二一宝鏡一於西域。其鏡不レ能レ照レ形、而能レ鑑レ国。王初照レ之、鏡中惟見二荒田痩民一。王大怒、欲レ殺二献者一。献者叩頭曰、「此非レ臣之罪。鏡所レ照者、国之実也。国将レ亡、則鏡呈二其兆一。」
[2] 王聞レ之、悚然。乃罷二無用之役一、開二倉廩一、恤二孤独一。政日修。後、王復照レ之。鏡中見二良田満野、民皆有二喜色一。王乃悟、「所謂明君者、非レ自照レ其身、乃照レ其民者也。」遂以二其鏡一為レ国宝。
書き下し文
[1] 昔、趙王一宝鏡を西域に得たり。其の鏡は能く形を照らすこと能はずして、能く国を鑑みる。王初め之を照らすに、鏡中惟だ荒田痩民を見るのみ。王大いに怒り、献ぜし者を殺さんと欲す。献ぜし者叩頭して曰はく、「此れ臣の罪に非ず。鏡の照らす所の者は、国の実なり。国将に亡びんとすれば、則ち鏡其の兆しを呈す。」と。
[2] 王之を聞き、悚然たり。乃ち無用の役を罷め、倉廩を開き、孤独を恤む。政日に修まる。後、王復た之を照らす。鏡中良田野に満ち、民皆喜色有るを見る。王乃ち悟る、「所謂明君とは、自ら其の身を照らすに非ず、乃ち其の民を照らす者なり。」と。遂に其の鏡を以て国宝と為す。
【注1】鑑みる(かがみみる):照らし見て、戒めとする。
【注2】悚然(しょうぜん):恐れかしこまるさま。
【注3】恤む(あわれむ):困窮する人々をいたわり、恵む。
傍線部「国将亡」の「将」の働きと意味の説明として、最も適切なものを一つ選べ。
王は、鏡に最初に映ったものを見て激怒したが、それはなぜか。その理由として最も適切なものを一つ選べ。
本文の内容に基づき、群I(王の政治の状況)と群II(その時に鏡が映し出したもの)の最も適切な組合せを一つ選べ。
群I(王の政治)
群II(鏡の映像)
傍線部「所謂明君者、非自照其身、乃照其民者也」という王の悟りから、この物語が伝える主題として最も適切なものを一つ選べ。
漢文 原文
[1] 昔、趙王得二一宝鏡一於西域。其鏡不レ能レ照レ形、而能レ鑑レ国。王初照レ之、鏡中惟見二荒田痩民一。王大怒、欲レ殺二献者一。献者叩頭曰、「此非レ臣之罪。鏡所レ照者、国之実也。国将レ亡、則鏡呈二其兆一。」
[2] 王聞レ之、悚然。乃罷二無用之役一、開二倉廩一、恤二孤独一。政日修。後、王復照レ之。鏡中見二良田満野、民皆有二喜色一。王乃悟、「所謂明君者、非レ自照レ其身、乃照レ其民者也。」遂以二其鏡一為レ国宝。
書き下し文
[1] 昔、趙王一宝鏡を西域に得たり。其の鏡は能く形を照らすこと能はずして、能く国を鑑みる。王初め之を照らすに、鏡中惟だ荒田痩民を見るのみ。王大いに怒り、献ぜし者を殺さんと欲す。献ぜし者叩頭して曰はく、「此れ臣の罪に非ず。鏡の照らす所の者は、国の実なり。国将に亡びんとすれば、則ち鏡其の兆しを呈す。」と。
[2] 王之を聞き、悚然たり。乃ち無用の役を罷め、倉廩を開き、孤独を恤む。政日に修まる。後、王復た之を照らす。鏡中良田野に満ち、民皆喜色有るを見る。王乃ち悟る、「所謂明君とは、自ら其の身を照らすに非ず、乃ち其の民を照らす者なり。」と。遂に其の鏡を以て国宝と為す。
【注1】鑑みる(かがみみる):照らし見て、戒めとする。
【注2】悚然(しょうぜん):恐れかしこまるさま。
【注3】恤む(あわれむ):困窮する人々をいたわり、恵む。
傍線部「国将亡」の「将」の働きと意味の説明として、最も適切なものを一つ選べ。
王は、鏡に最初に映ったものを見て激怒したが、それはなぜか。その理由として最も適切なものを一つ選べ。
本文の内容に基づき、群I(王の政治の状況)と群II(その時に鏡が映し出したもの)の最も適切な組合せを一つ選べ。
群I(王の政治)
群II(鏡の映像)
傍線部「所謂明君者、非自照其身、乃照其民者也」という王の悟りから、この物語が伝える主題として最も適切なものを一つ選べ。