漢文 原文
[1] 晋侯欲レ築二金城鉄壁一、以備レ敵。有レ老父進曰、「臣聞、築レ石不如レ積レ徳。民心、真之金城也。」侯笑曰、「匹夫之見。」乃大興レ役、民苦レ之。城成、高与レ雲斉。
[2] 後、秦師来伐。兵未レ至レ城下、而守将已開レ門而降。蓋其将平日見レ奪二其田一、心常怨レ侯。侯脱身而走、至レ老父之舎。叩頭謝曰、「吾不用レ子之言、今至レ此。国雖レ亡、吾当レ以レ子之言為レ法。」
[3] 老父曰、「君今知レ之、未レ為レ晩也。夫民心、可レ復得。君其勉レ之。」
書き下し文
[1] 晋侯金城鉄壁を築き、以て敵に備へんと欲す。老父有り進みて曰はく、「臣聞く、石を築くは徳を積むに如かず、と。民心は、真の金城なり。」と。侯笑ひて曰はく、「匹夫の見なり。」と。乃ち大いに役を興し、民之に苦しむ。城成り、高さ雲と斉し。
[2] 後、秦師来たりて伐つ。兵未だ城下に至らざるに、而して守将已に門を開きて降る。蓋し其の将は平日其の田を奪はるるを見、心常に侯を怨めり。侯身を脱して走り、老父の舎に至る。叩頭して謝して曰はく、「吾子の言を用ひず、今此に至る。国亡ぶと雖も、吾当に子の言を以て法と為すべし。」と。
[3] 老父曰はく、「君今之を知るも、未だ晩しと為さず。夫れ民心は、復た得べし。君其れ之に勉めよ。」と。
【注1】金城鉄壁(きんじょうてっぺき):非常に堅固な城壁。
【注2】匹夫(ひっぷ):身分の低い、見識の狭い男。
【注3】師(し):軍隊。
【注4】蓋し(けだし):思うに。考えるに。
【注5】法(のり):手本。規範。
傍線部「築石不如積徳」の解釈として最も適切なものを一つ選べ。
晋侯が築いた金城鉄壁は、なぜ敵の攻撃を防ぐことができなかったのか。その直接的な原因として最も適切なものを一つ選べ。
傍線部「吾当以子之言為法」の書き下し文として最も適切なものを一つ選べ。
この物語全体が示している教訓として、最も適切なものを一つ選べ。
漢文 原文
[1] 晋侯欲レ築二金城鉄壁一、以備レ敵。有レ老父進曰、「臣聞、築レ石不如レ積レ徳。民心、真之金城也。」侯笑曰、「匹夫之見。」乃大興レ役、民苦レ之。城成、高与レ雲斉。
[2] 後、秦師来伐。兵未レ至レ城下、而守将已開レ門而降。蓋其将平日見レ奪二其田一、心常怨レ侯。侯脱身而走、至レ老父之舎。叩頭謝曰、「吾不用レ子之言、今至レ此。国雖レ亡、吾当レ以レ子之言為レ法。」
[3] 老父曰、「君今知レ之、未レ為レ晩也。夫民心、可レ復得。君其勉レ之。」
書き下し文
[1] 晋侯金城鉄壁を築き、以て敵に備へんと欲す。老父有り進みて曰はく、「臣聞く、石を築くは徳を積むに如かず、と。民心は、真の金城なり。」と。侯笑ひて曰はく、「匹夫の見なり。」と。乃ち大いに役を興し、民之に苦しむ。城成り、高さ雲と斉し。
[2] 後、秦師来たりて伐つ。兵未だ城下に至らざるに、而して守将已に門を開きて降る。蓋し其の将は平日其の田を奪はるるを見、心常に侯を怨めり。侯身を脱して走り、老父の舎に至る。叩頭して謝して曰はく、「吾子の言を用ひず、今此に至る。国亡ぶと雖も、吾当に子の言を以て法と為すべし。」と。
[3] 老父曰はく、「君今之を知るも、未だ晩しと為さず。夫れ民心は、復た得べし。君其れ之に勉めよ。」と。
【注1】金城鉄壁(きんじょうてっぺき):非常に堅固な城壁。
【注2】匹夫(ひっぷ):身分の低い、見識の狭い男。
【注3】師(し):軍隊。
【注4】蓋し(けだし):思うに。考えるに。
【注5】法(のり):手本。規範。
傍線部「築石不如積徳」の解釈として最も適切なものを一つ選べ。
晋侯が築いた金城鉄壁は、なぜ敵の攻撃を防ぐことができなかったのか。その直接的な原因として最も適切なものを一つ選べ。
傍線部「吾当以子之言為法」の書き下し文として最も適切なものを一つ選べ。
この物語全体が示している教訓として、最も適切なものを一つ選べ。