未開始13

物語文の時系列・人物関係・教訓を整理する

本文の記述順と実際の時系列を分け、人物の役割と心情の変化を根拠から整理して、物語全体の教訓を選びます。

この教材でできるようになること

  • 回想を含む本文の記述順と実際の時系列を区別できる

  • 心情をBefore・Turning point・Afterと本文の根拠で説明できる

  • 登場人物が主人公へ与えた影響から役割を整理できる

  • 一場面の事実と物語全体の教訓を区別できる

1

本文の順番と、実際の時系列を分ける

物語は、現在の場面から始まり、途中で過去へ戻ることがあります。本文に出た順番をそのまま答えず、各出来事へ時を示す目印を付けます。

時系列を動かす目印

意味

読むときの動作

years earlier / the previous day

今より前の時点へ戻る

出来事をタイムラインの左へ移す

before / by the time ...

基準となる出来事より前

前後2つの出来事を比べる

had + 過去分詞

過去の基準点よりさらに前

何より前なのかを確認する

later / after that / eventually

時間が先へ進む

直前の出来事より右へ置く

整理する順番

出来事の並び

本文の記述順

現在の挑戦(第1段落) → 幼少期の回想(第2段落) → 昨年の挫折(第3段落) → 結末(第4段落)

実際の時系列

幼少期(第2段落) → 昨年の挫折(第3段落) → 現在の挑戦(第1段落) → 結末(第4段落)

2

心情はBefore・転機・Afterを根拠付きでつなぐ

段階

確認すること

根拠にする表現

Before

最初の感情・思い込み

感情語、断った行動、独り言、表情

Turning point

感情を変えた出来事や会話

失敗、発見、助言、相手の反応

After

変化後の感情・決意・行動

realized / decided、発言、次に取った行動

例えば、refused help(助けを断った)a friend found a solution(友人が解決に貢献した)asked the friend to work together(一緒に取り組むよう頼んだ) なら、「一人で管理したい」から「協力を受け入れる」への変化です。

正解は感情語が一致する選択肢とは限りません。本文の行動や発言で、変化の前後を説明できるかを確認します。

3

人物関係は「主人公への影響」で整理する

人物の役割

主人公への影響

確認する行動

Mentor(助言者)

新しい視点や判断基準を与える

助言し、主人公が考えを変える

Supporter(協力者)

問題解決や行動を支える

手伝う、励ます、情報を与える

Contrast(比較対象)

主人公との違いを見せる

異なる選択や価値観を示す

Opponent → Ally

対立から理解・協力へ関係が変わる

反対していた人物が後に支える

4

教訓と、本文中の一つの事実を区別する

候補

見分け方

判定

一場面の事実

特定の人物・物・場所だけを説明する

本文に正しくても、全体の教訓とは限らない

行き過ぎた一般化

always / never / everyoneなど、本文以上に断定する

教訓として広げすぎている

物語の教訓

最初の考え・転機・最後の変化を一つにつなぐ

物語全体から得られる一般化された学び

教訓の選択肢は、We should ...It is important to ...the value of ... のように一段抽象化されることがあります。ただし、形だけで選ばず、主人公の変化を最後まで説明できるかで決めます。

5

心情語は極性と強さで素早く絞る

極性

よく出る心情語

意味

anxious / frustrated / embarrassed / discouraged

不安な / いらだった / きまり悪い / 落胆した

迷い

hesitant / uncertain / doubtful

ためらう / 確信がない / 疑っている

relieved / thrilled / grateful / confident

安心した / 大喜びした / 感謝した / 自信がある

6

例題:回想・人物の役割・教訓を一つにつなぐ

  1. 1

    現在、Mikaは発表資料が見つからず焦っています。その後に出る“the previous afternoon”は回想なので、友人の助けを断った出来事をタイムラインの前へ戻します。

  2. 2

    友人が保存していたコピーで発表を救ったことがTurning pointです。友人の役割は、主人公の考えを変えるSupporter(協力者)と整理できます。

  3. 3

    Mikaは最後に役割分担を提案します。Beforeの「一人の方が速い」からAfterの「協力して備える」まで説明できる教訓は、「協力は失敗に備える力にもなる」です。

7

実践:回想を戻し、結末から教訓を選ぶ

On Saturday, Ken thanked his teammates for helping him finish the project. A week earlier, he had hidden a mistake because he was embarrassed. On Friday, he finally explained it to the team. They did not blame him and instead worked with him on a solution. Ken decided to ask for help earlier next time.

実際の出来事の順序
物語全体の教訓
8

物語文のまとめ

  • 回想表現と過去完了形を手掛かりに、本文順とは別の実時間軸を作る

  • 心情はBefore・Turning point・Afterと、行動・発言の根拠をセットにする

  • 人物関係は主人公の判断や成長へ与えた影響で整理する

  • 教訓は一場面の事実ではなく、最初から最後までの変化を説明するものを選ぶ

  • 心情語は極性で絞ってから、原因と強さを本文へ照合する

仕上げ

確認問題

確認問題に合格するとこの単元を完了します。

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