情報システムの役割と安全性を考える
保存・処理・共有の役割を分け、漏えいと改ざんへの対策を目的から選びます。
この教材でできるようになること
主記憶と補助記憶の役割を区別する
情報の流れと閲覧権限を整理する
対策が防げる問題と防げない問題を説明する
考え方と手順
情報システムは、入力・処理・保存・出力・通信を組み合わせた仕組みです。一般的な主記憶(RAM)は作業中のデータを扱い、電源を切ると内容を失います。SSDなどの補助記憶は保存に使います。速さ、容量、電源断後の保持は別の観点です。
安全性は、誰が何を読めるか(機密性)、不正に書き換えられていないか(完全性)、必要なとき使えるか(可用性)に分けて考えます。通信の暗号化は通信途中の盗み見への対策ですが、誤った共有設定や受信後の書き換えをすべて防ぐわけではありません。図や文章では、送信者・受信者・送るデータ・許可条件を表にして追います。
例題
図書室では貸出履歴をサーバに保存し、生徒は自分の履歴だけを閲覧できます。職員だけが返却済みの状態を変更できます。
問い:生徒が他人の履歴を閲覧したり、返却済みに変更したりできないようにするには、サーバ側で何を確認すべきでしょうか? また、生徒が端末の画面を閉じると、保存済みの履歴は消えるでしょうか?
解答と考え方
- 1
解答:サーバ側で利用者の本人確認に加え、閲覧対象が本人の履歴か、更新者が職員かを確認します。画面を閉じてもサーバに保存済みの履歴は消えません。
- 2
履歴の保存先と、画面を表示する端末を分ける。端末の画面を閉じてもサーバの記録は残る。
- 3
閲覧と更新は異なる権限。ログインできることだけでは、全員の記録を読んでよいとはいえない。
- 4
生徒が送った「返却済み」という値を無条件で保存せず、サーバ側で職員の権限を確かめる。
別の条件で試す
部員が他人の出欠を変更できてしまいます。直接この問題を防ぐ対策は?
条件と処理の意味を確かめて選びましょう。
確認問題の前に
主記憶と補助記憶の役割を区別する
情報の流れと閲覧権限を整理する
対策が防げる問題と防げない問題を説明する
仕上げ
確認問題
確認問題に合格するとこの単元を完了します。