未開始17

方べき・チェバ・メネラウス

交点・共線・円という図の条件から定理を選び、線分比や長さの積を式へ変換します。

この教材でできるようになること

  • 2本の割線や接線から方べきの関係式を作れる

  • 3本の線が1点で交わる条件からチェバの定理を選べる

  • 3点が一直線上にある条件からメネラウスの定理を選べる

1

まず図の「目印」から使う定理を選ぶ

図の目印

考える定理

式の形

円の外の1点から2本の割線

方べきの定理

PAPB=PCPDPA\cdot PB=PC\cdot PD

円の外の1点から接線と割線

接線を含む方べき

PT2=PAPBPT^2=PA\cdot PB

三角形の各頂点から引いた3本の線が1点で交わる

チェバの定理

3つの辺の比の積が 11

三角形の3辺または延長上の3点が一直線上にある

メネラウスの定理

3つの辺の比の積が 11

2

方べきは「外側×点まで全部」をそろえる

円の外の点 PP から2本の割線を引き、円との交点を近い順に A,BA,BC,DC,D とします。

PAPB=PCPDPA\cdot PB=PC\cdot PD

PBPBPDPD は、円の中の部分だけではなく、点 PP から遠い交点までの全体の長さです。

グラフを読み込み中…

円の外の点Pから2本の割線を引き、一方がA、B、もう一方がC、Dの順に円と交わる図。

3

変わった条件でも同じ積を使う

  1. 1

    PA=3PA=3PB=12PB=12PC=4PC=4 のとき、PDPD を求めます。

    PAPB=PCPDPA\cdot PB=PC\cdot PD

  2. 2

    分かっている長さを対応する場所へ代入します。

    312=4PD3\cdot12=4\cdot PD

  3. 3

    したがって PD=9PD=9 です。

    PD=9PD=9

  4. 4

    2本目が接線 PTPT に変わった場合も、左側の積は保たれ、PT2=PAPBPT^2=PA\cdot PB と考えます。

4

チェバとメネラウスは「交点」か「一直線」か

三角形 ABCABC の辺上に D,E,FD,E,F を取ります。

  • AD,BE,CFAD,BE,CF が1点で交わるならチェバの定理
  • D,E,FD,E,F が一直線上に並ぶならメネラウスの定理

どちらも長さの比を一周するように並べると、積が 11 になります。

グラフを読み込み中…

三角形ABCの辺BC、CA、AB上にそれぞれD、E、Fを置き、AD、BE、CFが三角形内部の点Xで交わるチェバの定理の基本図。

BDDCCEEAAFFB=1\frac{BD}{DC}\cdot\frac{CE}{EA}\cdot\frac{AF}{FB}=1

メネラウスの定理では、辺上または辺の延長上の3点が 一直線 に並ぶことが目印です。下の図では、DD は辺 BCBC 上、EE は辺 CACA 上、FF は辺 ABAB の延長上にあります。

グラフを読み込み中…

三角形ABCの辺BC上にD、辺CA上にE、辺ABをAの先へ延長した位置にFを置き、D、E、Fが一直線上に並ぶメネラウスの定理の基本図。

BDDCCEEAAFFB=1\frac{BD}{DC}\cdot\frac{CE}{EA}\cdot\frac{AF}{FB}=1

5

一直線を見つけたらメネラウスで比を求める

  1. 1

    D,E,FD,E,F が一直線上にあり、BD:DC=2:3BD:DC=2:3CE:EA=4:5CE:EA=4:5 とします。AF:FBAF:FB を求めます。

  2. 2

    3点が一直線なので、メネラウスの定理を選びます。

    BDDCCEEAAFFB=1\frac{BD}{DC}\cdot\frac{CE}{EA}\cdot\frac{AF}{FB}=1

  3. 3

    分かっている比を、三角形を一周する順番で代入します。

    2345AFFB=1\frac23\cdot\frac45\cdot\frac{AF}{FB}=1

  4. 4

    最初の2つの積は 815\frac8{15} なので、残りはその逆数です。

    AFFB=158AF:FB=15:8\frac{AF}{FB}=\frac{15}{8}\quad\Rightarrow\quad AF:FB=15:8

6

チェバの定理で最後の比を求める

AD,BE,CFAD,BE,CF が1点で交わり、BD:DC=2:3BD:DC=2:3CE:EA=3:4CE:EA=3:4 です。AF:FBAF:FB を選んでください。

AF:FB=?AF:FB=?

使う定理
AF:FBAF:FB の比
7

条件を1つ変えて、前のチェバの式を再利用する

前問の BD:DC=2:3BD:DC=2:3 はそのままに、CE:EACE:EA だけを 3:43:4 から 3:53:5 に変えます。チェバの積の式を再利用して、新しい AF:FBAF:FB を選んでください。

2335AFFB=1\frac23\cdot\frac35\cdot\frac{AF}{FB}=1

新しいAF:FB
8

定理選択の振り返り

  • 円の外の1点から2本の線が出たら方べきを考える

  • 方べきでは「外側×点から遠い交点までの全体」を対応させる

  • 3本が1点で交わるならチェバ、3点が一直線ならメネラウス

  • チェバとメネラウスは、三角形を同じ向きに一周して3つの比を作る

  • 条件が接線へ変わっても、長さの積が保たれる構造を使い直す

仕上げ

確認問題

確認問題に合格するとこの単元を完了します。

合格ラインを読み込み中