方べき・チェバ・メネラウス
交点・共線・円という図の条件から定理を選び、線分比や長さの積を式へ変換します。
この教材でできるようになること
2本の割線や接線から方べきの関係式を作れる
3本の線が1点で交わる条件からチェバの定理を選べる
3点が一直線上にある条件からメネラウスの定理を選べる
まず図の「目印」から使う定理を選ぶ
図の目印 | 考える定理 | 式の形 |
|---|---|---|
円の外の1点から2本の割線 | 方べきの定理 | |
円の外の1点から接線と割線 | 接線を含む方べき | |
三角形の各頂点から引いた3本の線が1点で交わる | チェバの定理 | 3つの辺の比の積が |
三角形の3辺または延長上の3点が一直線上にある | メネラウスの定理 | 3つの辺の比の積が |
方べきは「外側×点まで全部」をそろえる
円の外の点 から2本の割線を引き、円との交点を近い順に と とします。
と は、円の中の部分だけではなく、点 から遠い交点までの全体の長さです。
円の外の点Pから2本の割線を引き、一方がA、B、もう一方がC、Dの順に円と交わる図。
変わった条件でも同じ積を使う
- 1
、、 のとき、 を求めます。
- 2
分かっている長さを対応する場所へ代入します。
- 3
したがって です。
- 4
2本目が接線 に変わった場合も、左側の積は保たれ、 と考えます。
チェバとメネラウスは「交点」か「一直線」か
三角形 の辺上に を取ります。
- が1点で交わるならチェバの定理
- が一直線上に並ぶならメネラウスの定理
どちらも長さの比を一周するように並べると、積が になります。
三角形ABCの辺BC、CA、AB上にそれぞれD、E、Fを置き、AD、BE、CFが三角形内部の点Xで交わるチェバの定理の基本図。
メネラウスの定理では、辺上または辺の延長上の3点が 一直線 に並ぶことが目印です。下の図では、 は辺 上、 は辺 上、 は辺 の延長上にあります。
三角形ABCの辺BC上にD、辺CA上にE、辺ABをAの先へ延長した位置にFを置き、D、E、Fが一直線上に並ぶメネラウスの定理の基本図。
一直線を見つけたらメネラウスで比を求める
- 1
が一直線上にあり、、 とします。 を求めます。
- 2
3点が一直線なので、メネラウスの定理を選びます。
- 3
分かっている比を、三角形を一周する順番で代入します。
- 4
最初の2つの積は なので、残りはその逆数です。
チェバの定理で最後の比を求める
が1点で交わり、、 です。 を選んでください。
条件を1つ変えて、前のチェバの式を再利用する
前問の はそのままに、 だけを から に変えます。チェバの積の式を再利用して、新しい を選んでください。
定理選択の振り返り
円の外の1点から2本の線が出たら方べきを考える
方べきでは「外側×点から遠い交点までの全体」を対応させる
3本が1点で交わるならチェバ、3点が一直線ならメネラウス
チェバとメネラウスは、三角形を同じ向きに一周して3つの比を作る
条件が接線へ変わっても、長さの積が保たれる構造を使い直す
仕上げ
確認問題
確認問題に合格するとこの単元を完了します。