空間図形と体積比
立体の中から必要な平面図形を取り出し、相似比・面積比・高さの比から体積を比較します。
この教材でできるようになること
空間図形の問題から、計算に必要な平面を取り出せる
同じ高さや同じ底面をもつ立体の体積比を判断できる
相似比から面積比・体積比へ正しく変換できる
立体を一度に見ず、必要な平面を取り出す
空間図形では、すべての辺を一度に追うと混乱しやすくなります。求めたい長さや角を含む 一直線上にない3点で決まる平面 を探し、その平面上の三角形として考えます。
下の三角錐 では、側辺上の3点 を通り、底面 に平行な断面に注目しています。
三角錐PABCの底面頂点A、B、Cを外側に表示し、側辺PA上のD、PB上のE、PC上のFを通る断面をオレンジ色で示した立体図。
体積比は「底面積×高さ」で比べる
条件 | 体積比 |
|---|---|
高さが等しい | 底面積の比と同じ |
底面が同じ | 高さの比と同じ |
相似比が | 体積比は |
条件を変えても、共通部分を消して比べる
- 1
2つの三角錐が同じ高さをもち、底面積が と であるとします。
- 2
共通する と高さ を消すと、体積比は底面積の比だけになります。
- 3
今度は底面が同じで高さだけが に変わったなら、体積比も です。何が共通で何が変わったかを見ます。
平行な断面では、小さい立体が元の立体と相似になる
三角錐 を、底面 に平行な平面 で切り、 をそれぞれ辺 上に取ります。このとき、頂点側の三角錐 は元の三角錐 と相似です。
3組の対応する辺の比がすべて なので、面積比は2乗、体積比は3乗にします。
断面より下側の切頭三角錐(プリン型)を求めるときは、全体から頂点側の小さい三角錐を引きます。この例では、小さい三角錐が全体の なので、下側は次の割合です。
相似比から体積比へ変換する
三角錐を底面に平行な平面で切りました。頂点から断面までの長さは、頂点から底面までの長さの です。頂点側の小さい三角錐と元の三角錐の体積比を選んでください。
条件を1つ変えて、前の小さい体積を再利用する
前問で、頂点側の小さい三角錐は全体の と求めました。求める対象だけを断面より下側へ変えます。全体から小さい三角錐を引いて答えてください。
空間図形の振り返り
求めたい長さや角を含む平面を取り出し、平面図形として考える
高さが同じなら体積比は底面積比、底面が同じなら高さの比
相似比が なら面積比は 、体積比は
条件変更問題では、共通する底面・高さ・相似関係を先に確認する
仕上げ
確認問題
確認問題に合格するとこの単元を完了します。