未開始9

代表値・分散・標準偏差

平均値・中央値の使い分けと、データの散らばりを表す分散・標準偏差を基礎から学びます。

この教材でできるようになること

  • 平均値・中央値・最頻値の違いを説明し、データに合う代表値を選べる

  • 偏差の二乗の平均から分散を求め、標準偏差との関係を理解できる

  • 代表値と散らばりを組み合わせて、2つのデータを比較できる

1

まず「中心」を1つの数で表す

データ 2,3,3,4,82,3,3,4,8 を考えます。

  • 平均値:すべてを足して個数で割るので、(2+3+3+4+8)÷5=4(2+3+3+4+8)\div5=4
  • 中央値:小さい順に並べた中央なので、33
  • 最頻値:最も多く現れる値なので、33

平均値はすべての値を反映しますが、極端に大きい 88 に引っ張られています。外れ値があるデータでは、中央値の方が「典型的な値」を表しやすいことがあります。

代表値

求め方

注目する場面

平均値

xˉ=x1+x2++xnn\bar{x}=\dfrac{x_1+x_2+\cdots+x_n}{n}

全体の値を使って比較したい

中央値

小さい順に並べた中央

外れ値の影響を抑えたい

最頻値

最も多く現れる値

最もよく現れる区分を知りたい

2

散らばりを「平均との差」で測る

  1. 1

    データ 2,4,62,4,6 の平均値は 44 です。各値と平均値との差を偏差といいます。

    xˉ=4\bar{x}=4

  2. 2

    各値から平均値 44 を引くと、偏差は 2,0,2-2,0,2 です。

    24=2,44=0,64=22-4=-2,\quad 4-4=0,\quad 6-4=2

  3. 3

    偏差はそのまま足すと必ず 00 になるため、二乗してから平均します。

    (2)2=4,02=0,22=4(-2)^2=4,\quad 0^2=0,\quad 2^2=4

  4. 4

    偏差の二乗の平均が分散です。分散の正の平方根が標準偏差です。

    s2=4+0+43=83,s=83s^2=\frac{4+0+4}{3}=\frac{8}{3},\quad s=\sqrt{\frac{8}{3}}

3

平均が同じでも、散らばりは違う

データ

平均値

分散

3,4,53,4,5

44

23\dfrac{2}{3}

0,4,80,4,8

44

323\dfrac{32}{3}

2つのデータは平均値が同じですが、後者は値が平均から遠く、分散が大きくなります。分散・標準偏差が大きいほど、データの散らばりが大きいと判断します。

4

平均値と分散を求める

データ 2,4,4,62,4,4,6 の平均値と分散を求めてください。分散は、偏差の二乗の平均です。

2, 4, 4, 62,\ 4,\ 4,\ 6

5

条件を1つ変えて、前の偏差を再利用する

前問のデータ 2,4,4,62,4,4,6 のすべての値に 11 を足して、3,5,5,73,5,5,7 に変えます。平均との差は変わらないことを利用し、新しい平均値と分散を答えてください。

3, 5, 5, 73,\ 5,\ 5,\ 7

6

代表値と散らばりのまとめ

  • 平均値は全データを使い、中央値は外れ値の影響を受けにくい

  • 偏差は「各値−平均値」で、偏差の合計は 00 になる

  • 分散は偏差の二乗の平均、標準偏差は分散の正の平方根

  • データを比べるときは、中心だけでなく散らばりも確認する

仕上げ

確認問題

確認問題に合格するとこの単元を完了します。

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