未開始約9分
代表値・分散・標準偏差
平均値・中央値の使い分けと、データの散らばりを表す分散・標準偏差を基礎から学びます。
この教材でできるようになること
平均値・中央値・最頻値の違いを説明し、データに合う代表値を選べる
偏差の二乗の平均から分散を求め、標準偏差との関係を理解できる
代表値と散らばりを組み合わせて、2つのデータを比較できる
1
まず「中心」を1つの数で表す
データ を考えます。
- 平均値:すべてを足して個数で割るので、
- 中央値:小さい順に並べた中央なので、
- 最頻値:最も多く現れる値なので、
平均値はすべての値を反映しますが、極端に大きい に引っ張られています。外れ値があるデータでは、中央値の方が「典型的な値」を表しやすいことがあります。
代表値 | 求め方 | 注目する場面 |
|---|---|---|
平均値 | 全体の値を使って比較したい | |
中央値 | 小さい順に並べた中央 | 外れ値の影響を抑えたい |
最頻値 | 最も多く現れる値 | 最もよく現れる区分を知りたい |
2
散らばりを「平均との差」で測る
- 1
データ の平均値は です。各値と平均値との差を偏差といいます。
- 2
各値から平均値 を引くと、偏差は です。
- 3
偏差はそのまま足すと必ず になるため、二乗してから平均します。
- 4
偏差の二乗の平均が分散です。分散の正の平方根が標準偏差です。
3
平均が同じでも、散らばりは違う
データ | 平均値 | 分散 |
|---|---|---|
2つのデータは平均値が同じですが、後者は値が平均から遠く、分散が大きくなります。分散・標準偏差が大きいほど、データの散らばりが大きいと判断します。
4
平均値と分散を求める
データ の平均値と分散を求めてください。分散は、偏差の二乗の平均です。
5
条件を1つ変えて、前の偏差を再利用する
前問のデータ のすべての値に を足して、 に変えます。平均との差は変わらないことを利用し、新しい平均値と分散を答えてください。
6
代表値と散らばりのまとめ
平均値は全データを使い、中央値は外れ値の影響を受けにくい
偏差は「各値−平均値」で、偏差の合計は になる
分散は偏差の二乗の平均、標準偏差は分散の正の平方根
データを比べるときは、中心だけでなく散らばりも確認する
仕上げ
確認問題
確認問題に合格するとこの単元を完了します。