未開始11

三角形の性質と五心

角の二等分線と三角形の五心を、図に書き込みながら辺の比や距離の関係へ結び付けます。

この教材でできるようになること

  • 角の二等分線が向かい側の辺をどの比に分けるか判断できる

  • 外心・内心・重心・垂心の定義と図形上の意味を区別できる

  • 条件が変わっても、対応する辺と比の関係を使い直せる

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角の二等分線は「両側の辺の比」を移す

三角形 ABCABC で、ADADA\angle A の二等分線なら、点 DD は辺 BCBC角の両側の辺 AB,ACAB,AC と同じ比 に分けます。

AB:AC=BD:DCAB:AC=BD:DC

「角を半分にする」だけでなく、「向かいの辺を比に分ける」ことまでセットで覚えます。

グラフを読み込み中…

三角形ABCで、頂点Aから辺BCへ角の二等分線ADを引き、AB対ACとBD対DCが等しいことを示す図。

2

五心は「どの線の交点か」で見分ける

中心

交わる線

大切な性質

外心

3辺の垂直二等分線

3頂点までの距離が等しい

内心

3つの内角の二等分線

3辺までの距離が等しい

重心

3本の中線

中線を頂点側から 2:12:1 に分ける

垂心

3本の垂線

各頂点から向かいの辺へ下ろした垂線の交点

傍心

1つの内角と2つの外角の二等分線

三角形ごとに3つあり、1辺と他の2辺の延長までの距離が等しい

交点を作る線を図へ書き込むと、名前だけの暗記を避けられます。下の図では、各中心を決める代表的な2本の線を示しています。

グラフを読み込み中…

4つの三角形を並べ、垂直二等分線の交点である外心O、角の二等分線の交点である内心I、中線の交点である重心G、垂線の交点である垂心Hを比較した図。

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角の二等分線で分けられた長さを求める

  1. 1

    AB=6AB=6AC=9AC=9BC=10BC=10 とし、ADADA\angle A の二等分線であるとします。

    AB:AC=BD:DC=6:9=2:3AB:AC=BD:DC=6:9=2:3

  2. 2

    BD=2kBD=2kDC=3kDC=3k と置きます。辺 BCBC 全体が10なので、2k+3k=102k+3k=10 です。

    5k=10k=25k=10\quad\Rightarrow\quad k=2

  3. 3

    したがって、BD=4BD=4DC=6DC=6 です。

    BD=4,DC=6BD=4,\quad DC=6

  4. 4

    実戦では、全体を 2+3=52+3=5 つに分けたうち BDBD は2つ分、と考えれば、10×25=410\times\dfrac25=4 とすばやく求められます。

    BD=BC×22+3=10×25=4BD=BC\times\frac{2}{2+3}=10\times\frac25=4

  5. 5

    AB,ACAB,AC を同じ倍率で変えても比 2:32:3 が変わらなければ、BCBC の分け方も変わりません。数値ではなく比の構造を使います。

4

比から反対側の線分を求める

AB=9AB=9AC=15AC=15BC=16BC=16 で、ADADA\angle A の二等分線です。DCDC の長さを求めてください。

AB:AC=BD:DCAB:AC=BD:DC

BD:DCBD:DC の比
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条件を1つ変えて、前の辺の比を再利用する

前問の AB:AC=3:5AB:AC=3:5 はそのままに、BCBC だけを16から24へ変えます。BD:DC=3:5BD:DC=3:5 を再利用して、新しい DCDC を求めてください。

DC=24×53+5DC=24\times\frac{5}{3+5}

6

三角形の性質の振り返り

  • 角の二等分線では AB:AC=BD:DCAB:AC=BD:DC のように比の順番をそろえる

  • 外心は頂点まで、内心は辺までの距離が等しい

  • 重心は中線を頂点側から 2:12:1 に分ける

  • 垂心は各頂点から対辺またはその延長へ下ろした垂線の交点

  • 傍心は1つの内角と2つの外角の二等分線の交点で、三角形ごとに3つある

  • 条件が変わった問題では、長さそのものより保たれている比に注目する

仕上げ

確認問題

確認問題に合格するとこの単元を完了します。

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