モデル化とシミュレーションを検証する
現実の制約を式にし、状態更新と打ち切り条件が目的に合うか確かめます。
この教材でできるようになること
開始時刻を複数の制約から決める
待ち時間と処理時間を分ける
途中打ち切りの根拠を説明する
考え方と手順
モデル化では現実の一部を単純化し、条件を明示します。1台の装置が受付順に処理するなら、次の処理は「品物が到着した後」かつ「前の処理が終わった後」に開始します。したがって開始時刻は到着時刻と前の終了時刻の大きい方、待ち時間は開始−到着、終了時刻は開始+処理時間です。
処理時間や台数を変えて試すときは、試行のたびに状態を初期化します。「全員の待ち時間が5分未満」が目的なら、1件でも5分以上になった試行は不合格と分かり打ち切れます。一方、平均待ち時間を求めるには通常残りの処理も必要です。待ち時間を0に切り上げることと、早く着いたことにすることは違います。
例題
1台の機械が品物を到着順に処理します。到着時刻は0、2、8分、処理時間は各3分で、最初は空いています。切り替え時間は考えません。品物が到着し、前の処理も終了してから開始します。
問い:各品物の開始時刻、終了時刻、待ち時間を求めましょう。3件目を6分に開始できない理由も説明してください。
解答と考え方
- 1
解答:1件目は開始0・終了3・待ち0分、2件目は開始3・終了6・待ち1分、3件目は開始8・終了11・待ち0分です。3件目は8分まで到着しません。
- 2
2件目は到着2より前の終了3が遅いので3分に開始する。
- 3
3件目は前が6分に終わっていても、到着8分までは開始できない。
- 4
機械が空く時間もあり、待ち時間が常に増えるわけではない。
別の条件で試す
到着10分、前の終了7分、処理時間4分。今回の開始時刻は?
条件と処理の意味を確かめて選びましょう。
確認問題の前に
開始時刻を複数の制約から決める
待ち時間と処理時間を分ける
途中打ち切りの根拠を説明する
仕上げ
確認問題
確認問題に合格するとこの単元を完了します。